ここ数年のトレンドとして、事務の効率化が推奨されていて、
小学校でもプログラミングの授業が行われるようになってきました。
今回は、Excel上で動き、かつ、役に立つ、1行でできるプログラムを紹介します。
どのような時に使えるプログラムかと言いますと、
- 1.領収証を見ながら、金額や内容、店名が正しく入寮されているかをチェック
- 2.入金額が正しいかどうかをチェック
するという、経理業務で使えるものです。
チェックがすんだら、指2本を使って、セルに色をつけていく、という動きをします。
紙でいうと、確認しながら、蛍光ペンでチェックするというイメージですね。
それでは、まずチェックしたいデータをExcel上で開いてみていただき、
実際にプログラムを作ってみましょう。
目次
- 1.プログラムを記入する準備ー開発タブの表示
- 2.プラグラムはどこに記入する。ービジュアルベーシックエディターを立ち上げる。
- 3.1行プログラムを書いてみる。
- 4.プログラムを使いやすくしましょう。(ワンタッチで使えるようにーショートカットキー)
- 5.プログラムを実際に使いましょう。
目次の1は、Excelの環境が整っていないときに行うもので、基本的に一番初めにやっておけば、
次回からな、しなくても良いものです。
1.プログラムを記入する準備ー開発タブの表示
①まずは、チェックしたいシートを立ち上げて、
開発タブが、もしなければ、ファイルを選択します。
開発タブがある場合は、2に進んでください。
②オプションを選択します。
③リボンのユーザー設定を選択します。
④右側の、開発にチェックマークを入れて、OKボタンを押します。
これで、プログラムを記入する準備が整いました。
2.プラグラムはどこに記入する。ービジュアルベーシックエディターを立ち上げる。
プログラムは、VBE(ビジュアルベーシックエディター)というものに書き込みます。
このVBEを開いてみましょう。
①開発⇒Visual Basicをクリックします。(Alt+F11 でも開きます。)
②挿入⇒標準モジュールをクリックします。(Alt+I+M でも開きます。)
③私の紹介している画面は黒くなっておりますが、実際の画面は白いままのことが多いかと思います。
この大きな黒い画面に、プログラムを書きます。
sub iro と打ち込んで、Enter を押してみましょう。
そうすると、
1)‥‥Sub iro()
2)
3)‥‥End Sub
という文字が現われます。
これは、Sub iro()⇒ iro(色)というプログラムを始めます。
End Sub ⇒ ここで、このプログラムは終わりですよ。
という意味になります、
なので、1)と3)のあいだ、つまり2)に、プログラムを書きます。
3.1行プログラムを書いてみる。
2)の部分にプログラムを書きます。
activecell interior colorindex = 8
と入力してみてください。ちなみに、入力はすべて半角で、
スペースを空けるべきところは、すべて空けて入力してみてください。
そうすると、
Activecell Interior Colorindex = 8
と単語の頭文字が、すべて大文字となります。
それぞれの単語の意味ですが、
Activecell ⇒ いま選択しているセルの
Interior ⇒ 書式で
Colorindex ⇒ セルの色を
= 8 ⇒ 8番の色にしてください。
という意味になります。
8番の色は、空色で私の好きな色です、6番の色は、確か黄色だったと思います。
いろいろググってみてください。
これで、とりあえずプログラムは完成したので、VBEは閉じましょう。
4.プログラムを使いやすくしましょう。(ワンタッチで使えるようにーショートカットキー)
今度は、プログラムを使いやすいように、設定してみます。
①開発⇒マクロ とクリックします。
②さっき作成した「iro」というプログラムを軽く選択(青く)して、オプションをクリック
③ctrl + □ のなかに、q といれます。
④これで、準備完了なので、OKを押します。
これで完成です。セルを選択した状態で、ctrl+q を押すと、
白色のセルが、水色に変わります。
指2本で操作できるので、紙で蛍光ペンをつけるのと同じくらい簡単にチェックの証拠が作れます、
実際にやってみましょう。
5.プログラムを実際に使いましょう。
これは、経理のデモデータです。
例えば、自分が8480円の領収書を見ながら、データがきちんと入力されているかどうかを
チェックしている、というシチュエーションです。
セルを8480円に合わせましょう。
ここで、ctrl ∔ q を押すと、
セルの色が空色に変わりました。
つづいて、Enterを押して、
1112円の領主書をチェック、照合したら、ctrl+qを押します。
と次々と照合ができます。
設定が大変だと感じられたと思いますが、
実際には、わたしにとっては定番のプログラムなので、自分のExcelに登録してあったり、
お客様のところでもExcelを借りて、サクサクとチェックしております。
正直、会計ソフトでチェックするより、効率的ですよ。
このような、簡単なプログラムを足掛かりにして、
1歩ずつ覚えていくと、1~2年で、ものすごい進歩が体感できろので、
皆さんも、ぜひ!挑戦してみてください。