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2020.11.20

【資金繰り】経理がわからない人のための資金繰り表の作り方(後編)

経理がわからない人が、資金繰り表を作る方法の後編です。

手順1.経費にならない支出の拾い出し

前回、お話ししたように、資金繰り表の90%は、損益計算書でできています
損益計算書は、収入と経費を並べて、差し引きして、利益を計算しています。
経費は、支出に該当するので、
経費にならない支出の拾い出しをすることによって、損益計算書で不足している部分をカバーすることができます。

経費にならない支出を列挙してみます。

– 1.月々の借入返済(利息は除く)
– 2.月々の車両などのローン返済(リース料となっているものは除く)
– 3.保険料で積立て処理となっているもの。(経営者保険や終身保険など)
– 4.積立預金
– 5.積立投資信託

これらのものを拾い出し、表にして保存しておくと良いでしょう。

作成例

手順2.予測経常利益を横に並べる。

 特殊要因がないときの利益(普段、達成することのできる売上と、普段かかる経費を引いたもの)を並べます。
これを作るためには、普段、どのくらい売上があって、経費がどのくらいかかっているので、利益がこのくらいあるということを把握していないと、作成できません。
 したがって、普段から月々の損益計算書を確認しておくことが、とても大切です。

作成例

手順3.経常利益の下に、手順1で作成した「経費外支出」を入力する。

 手順1で拾った、経費とならない支出は、損益計算書では、反映されていません。
したがって、これを経常利益の下に入れます。

作成例

手順4.経常利益から経費外支出を差し引きして、通常時での収支を把握する。

 経常利益①から、経費外支出②を差し引きしたものが、通常時、お金の動きがどのようになるかを示すものとなります。
作成例では、通常時では、毎月125,000円、お金が増加していく計算になっています。

手順5.特殊要因欄を作成して、入力していく。

 事業は、給料ではないので、毎月一定金額が増えていく、または減っていくという動きには、なりません。
その月々で、さまざまな特殊要因が考えられます。
特殊要因としては、次のような事項が考えられます。

– ・スポットで売り上げがたつために、臨時に仕入れや外注費などの負担が増える。
– ・スポットでの売り上げの入金予定がある。
– ・賞与の支払月である。
– ・車両や機械などの設備購入がある。
– ・その他大きな支出がある。(例えば消費税の納付、労働保険料の納付など、普段の月にはない支出。)

 資金繰りを立てていくうえで、このような特殊要因の支出(もしくは収入)を考えることは、とても重要です。
なぜなら、これらの特殊要因が月々の資金量に大きく影響するので、新たな資金調達の計画を、できるだけ早くたてるために、とても重要な要素となるからです。
  手順4までで、作成中の資金繰り表の下欄に、特殊要因のお金の動きを加えてみましょう。

手順6.月別収支を計算する。

 通常時収支③から特殊要因④を加減算して、月別の収支を把握します。

手順7.月初資金残および月末資金残の欄を作成する。

 手順6まで作成した表の下欄に、月初資金残および月末資金残の欄を作成します。

手順8.当月はじめの「月初資金残」に、月初の普通預金の合計残高を入れます。

手順9.毎月の「月末資金残」および翌月の「月初資金残」を順番に計算して、記入していきます。

これで、とりあえず完成です。
作成例では、3月の資金繰りが危ういので、銀行借り入れなどの資金調達を考える必要がありそうです。

資金繰りを考える上で、重要なことをまとめると、

– ・常に、損益計算書はチェックしておくこと
– ・経費外支出の把握をしておくこと
– ・月別の資金収支を把握しておくこと
– ・資金に大きな影響がある特殊要因がないか、常に考えること

事業を継続するうえで、すごく重要なことなので、心に留めていただき、普段から、資金繰りの計画は立てておくべきでしょう。

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